高岡市を拠点とする地域交通を支える加越能バスが、1997年以来28年ぶりの運賃改定を申請しました。
初乗り運賃が160円→200円へと25%超の値上げが検討されており、世界遺産へ向かう白川郷路線の値上げも話題です。
なぜ今、運賃改定が必要なのか、その背景と私たちの生活・観光に与える影響などについて深掘りします。
加越能バス運賃値上げの概要
加越能バスは2025年6月30日、国土交通省に対し平均9.9%の値上げを申請。
対象は市内など一般乗合バス45路線です。
初乗り運賃は160円→200円、世界遺産バス(高岡~白川郷)は1800円→1980円に引き上げられる見込みです。
認可されれば、2025年10月に承認、11月から実施されるスケジュールです。

運賃値上げの背景と理由
・燃料費の高騰:原油価格の上昇が続いており、燃料費は輸送コストに直結。
・人件費の増加:地域バス業界でも人手不足や最低賃金引き上げの影響が顕著。
・運送収入の減少:コロナ禍以降、通勤客や観光客の減少が続き、収益が縮小しています。
持続可能な運行を維持するため、28年ぶりの運賃改定が不可欠と判断されています。
利用者や地域社会への影響
・通勤・通学者への負担増:日常的に市内バスを利用する方々には、初乗り200円が負担増に。定期利用者は特に影響を受けます。
・高齢者や観光客への影響:観光路線の白川郷バスでも約10%の値上げが実施され、訪日観光客や地元住民の観光費用にも影響が出る可能性があります。
・地域経済への波及:富山・高岡~白川郷間は観光客の消費を支える重要ルート。値上げにより利用意欲に影響が出ると、周辺飲食店や宿泊業にも動向が波及する可能性があります。
ネット上での反応と声
ネット上では、様々な声が寄せられてます。
・「値上げは仕方ないけど、定期券の割引拡充を期待」
・「観光バスの値上げで白川郷までの行きにくさが増す…」
・「200円になるとちょっと躊躇する」
・「回数券やICカードでの割引制度が必要」
といった声も見られ、地域型バスならではの対応を期待する声が多い印象です。

まとめ
加越能バスの28年ぶりの運賃改定は、燃料費・人件費高騰と運送収入低下が重なった結果の決断です。
通勤・観光ともに影響が出る一方、地域交通を持続可能にするための措置でもあります。
利用者・自治体・事業者が協力し、ICカード割引や定期券の見直し、周知活動など、理解と対応策が進むことが望まれます。
当記事は以上となります。
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