入善町唯一の銭湯「観音湯」が、経営者を広く公募しています。
創業から67年を迎えたこの銭湯は、2018年に1度廃業しましたが、地元若手経営者による合同会社「善商」が2020年に再開。
現在も収支はかろうじてプラス状態ですが、物価高騰や人件費増加で継続は厳しくなりつつあり、新たな意欲ある経営者を求める動きが始まっています。
観音湯とは?
1958年頃創業、入善町で唯一の銭湯として地域住民に親しまれてきた「観音湯」。
2018年に前経営者の体調不良で一旦休業となりましたが、町内若手経営者らで設立した合同会社「善商」が2020年11月に営業を再開しました。
清潔さを重視する営業方針で、掃除には時間をかける手間を惜しまず、「ウルトラバス」など多彩な浴槽設備も魅力です。

現在の経営状況
再開当初はコロナ禍により客足が遠のきましたが、最近では利用者が徐々に戻り、特に冬期には1日100人を超える日も報告されています。
一方で、電気代や人件費は5年前に比べて月あたり5万円ほど増加。
人件費削減のため営業日を週6日から4日に縮小、券売機導入など運営見直しも導入。
地元企業の協賛金や町の補助金を受けつつ、収支はぎりぎりですがプラスを維持しています。
募集に込められた想い
合同会社「善商」代表社員・浜田雅弘さんは、「次の世代に観音湯を残したい」という思いで経営を引き受けたものの、ずっと続けるつもりはなく、適任者が現れ次第すぐにバトンタッチしたいと考えていたと語ります。
スタッフや町内関係者にも声をかけましたが適任者が見つからず、今回は広く公募に踏み切ったとのこと。
浜田さんは「地域の憩いの場としてなくてはならない存在」であり続けたいと強く願っています。
ネット上での反応と声
ネット上では、経営者募集のニュースに対して、
・「なくてはならない存在」
・「創業67年、地域に愛され続けてきた銭湯」
といった評価が多数寄せられています。
特に、銭湯再開時の報道では、
・「地域の若手が立ち上がった」
・「町に温かい拠点が戻った」
といった声も。
後継者募集に対しては、町民や銭湯ファンから「ぜひ続けてほしい」という期待の声が多数上がっています。

まとめ
入善町唯一の銭湯「観音湯」は、創業67年の歴史と地域の信頼を背負いながらも、電気代や人件費の高騰によって収支はぎりぎりの状況。
現在の運営会社「善商」は、次世代にこの地域資源を託したいと考え、経営者を広く募集しています。
温浴設備の充実、清潔な空間、地域コミュニティとしての価値と理念を引き継いでいきたいという方には、まさにやりがいある挑戦となるでしょう。
当記事は以上となります。
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