参議院選挙2025 富山選挙区で大逆転:庭田幸恵氏が自民王国を崩した3つの要因とは?

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2025年7月20日投開票の参議院選挙・富山選挙区にて、国民民主党の新人・庭田幸恵氏(57)が見事に初当選を果たしました。

自民党の牙城ともいわれた富山でなぜ大逆転が起こったのでしょうか。

当記事では、庭田氏の勝因や自民党失速の背景などについて深掘りします。

目次
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庭田幸恵氏のプロフィールと訴えた政策

・富山県上市町出身の57歳。

・元国際線客室乗務員、地元放送局アナウンサー、観光インバウンド企業の社長という多彩なキャリア。

・「手取りが増える夏」をキャッチフレーズに掲げ、立憲民主党の支援と連合富山の推薦を受けて支持を拡大。

・SNSや街頭演説を積極活用し、「庶民が豊かになる政治」を訴えた結果、富山市内では8万票以上を集め、堂故氏に2万票以上の差をつける圧倒的な票を獲得。

引用:読売新聞オンライン

得票結果から見る今回の選挙

候補者党派・属性得票数
庭田幸恵国民・新人198,300票
堂故茂自民・現職190,333票
田保智世参政党・新人60,173票
坂本洋史共産・新人28,176票
佐藤明諸派・新人(NHK党)6,253票

・得票トップは庭田氏の198,300票、堂故氏は190,333票、田保智世氏が60,173票など、候補者が分散。

・FNNの出口調査では無党派層の6割が庭田氏を支持。

・年代別でも18~30代、40~50代の支持率が各5割前後と広い層をつかみました。

自民党失速の3つの要因

1. 物価高対策をめぐる政策不信

自民党は全国民に2万円、非課税世帯にさらに追加で支給する「4万円給付」を打ち出したが、「バラマキ」との批判が巻き起こりました。

出口調査でも消費減税支持が多数を占め、現金給付支持は2割にとどまりました。

2. 自民党離れ・政治とカネの問題

昨年秋からの裏金問題や田畑裕明議員の不適切党員登録疑惑などで、党員数が全国で10%減少。

富山でも有権者の信頼を損ない、自民からの離反が進行しました。

3. 失言による信頼の失墜

7月8日、自民党・鶴保庸介参院予算委員長が「運のいいことに能登で地震があった」と発言して炎上。

被災者は「家族は“運よく”いなくなったのか」と怒り、鶴保議員は記者会見で撤回&辞任に至りました。

この発言は富山にも波及し、堂故氏も「とんでもない発言だと」批判したとされ、失言が自民支持の離反をさらに加速させました。

両陣営の選挙戦略と差

自民党(堂故陣営):小渕優子氏や小泉進次郎農水相ら大物弁士を招聘し、備蓄米活用策や“自民が一番マシ”との訴えも展開したが、無党派層の取り込みに失敗。

国民民主(庭田陣営):SNSや街頭発信を駆使し、若年層~現役世代を中心に無党派層を6割獲得。ANN出口調査では18~30代の支持率で自民を大きく上回ったとされています。

今回の選挙が示す“富山の変化”

・富山での「自民独占」は2009年衆院選以来崩壊。参院選でも2007年以来の議席喪失。

・初の女性国会議員が誕生し、「富山から優しい政治」「県民王国のスタート」との声も上がっています。

・若年層・中間層の政策感応度とSNS世代の投票行動が、選挙構図を変える力となりました。

ネット上での反応と声

ネット上では、下記のような声が多数見られました。

・「庭田さんの経歴と政策はリアリティがあって刺さる」

・「若手世代の関心を動かした」

・「自民の中核政策が支持されない証拠」

・「地方の声を聞けた選挙だった」

「政策より人柄」と“生活実感”が選挙民の判断基準に大きく影響した様子がSNSからも伺えます。

まとめ

富山選挙区での庭田幸恵氏の勝利は、政策不信、党の信用低下、そして失言リスクといった複数の要因が重なった結果です。

これに対し、庭田氏は「生活現場に基づいた訴え」と「幅広い支持の連携体制」で野党の底力を示しました。

今回の逆転劇は、地方政治における「生活重視の政治改革」という新たな潮流の象徴と言えるでしょう。

当記事は以上となります。

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筆者は富山県出身&富山県在住。

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