富山市の人気観光スポット「富岩運河環水公園」で、外来種の水草「オオカナダモ」の大量発生に対する新たな対策がスタートしました。
県は2025年7月23日、初めて特殊作業船を導入し、水草の根元からの除去を本格的に開始。
公園の美観維持や観光資源の保全を目指すこの取り組みに注目が集まっています。
事の背景
2024年の夏、富岩運河ではオオカナダモが異常繁殖し、運河の景観や水上観光に大きな影響を与えました。
その要因の1つが、近隣の「いたち川」の堰(せき)が壊れたことによる新鮮な水の供給不足。
さらに、記録的な猛暑がオオカナダモの成長を促進し、富岩水上ラインのコース変更を余儀なくされるなど、多方面に影響が広がりました。
引用:北日本新聞 webun
今年の対策と初導入された特殊作業船
2025年、富山県と富山市は例年通り7月と9月に船による水草の刈り取り作業を行いますが、今年は初めて特殊作業船を導入。
この作業船は、先端に熊手のような爪がついたシャベルを装備し、オオカナダモを根元からしっかりと除去できるのが特徴です。
これにより、従来の「刈り取り」に比べ、再発を抑制する効果が期待されています。
現時点の成果と今後の見通し
現在までに、木場橋から中島閘門までの区間での水草除去が完了し、水草の発生量は平年並みかやや少なめとされています。
特殊作業船を使った作業は、今後9月2日まで継続予定で、木場橋から富岩運河環水公園の園内にかけて行われます。
作業の効果が確認されれば、来年度以降の継続導入も検討中です。
ネット上での反応と声
ネット上では、
・「今年は水上ラインがスムーズに運航してほしい」
・「環水公園の景観を守ってくれてありがとう」
といった前向きな反応が多数見られます。
観光関係者や公園利用者からも、
・「根本的な対策に乗り出してくれて安心した」
という期待の声が多く寄せられています。

まとめ
今回の特殊作業船の導入は、富山県の観光資源である富岩運河環水公園を守るための新たなステップです。
外来種による水草被害は全国でも問題になっていますが、富山県のように技術と予防の両面からアプローチする姿勢は今後のモデルケースとなるでしょう。
今後も環水公園の美しい景観を守る取り組みに期待が高まります。
当記事は以上となります。
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