2025年夏、富山湾の沖合で20頭ものツチクジラの群れが目撃され、ドローンによってその貴重な姿が鮮明に捉えられました。
水蒸気のような潮吹きとともに悠然と泳ぐその光景は、富山湾の豊かな自然を象徴する奇跡の瞬間です。
専門家も「これほど綺麗に撮影された映像は貴重」と語る今回の出来事は、SNSなどで大きな話題となっています。
富山湾で撮影されたツチクジラの群れとは?
2025年、富山湾沖合約20キロの地点で、竹内淳さんがクルージング中にクジラの群れに遭遇しました。
海面から「バッサンバッサン」という大きな音とともに水蒸気が立ち上る様子を目撃し、「クジラか?」とドローンを飛ばしたところ、約20頭のツチクジラが潮を吹きながら泳ぐ壮大な光景が広がっていたといいます。
上空から撮影された映像には、整然と群れを成して泳ぐツチクジラたちの姿が鮮明に収められています。
この映像は専門家も「うらやましいほど鮮明」と驚くほどで、これほどの規模とクオリティのツチクジラの群れの記録は極めて稀です。
引用:TBS NEWS DIG
ツチクジラとはどんなクジラ?
ツチクジラは日本近海を含む温暖な海域に生息する、体長が10~12メートル・体重が最大12トンに達する中型のクジラで、頭部が平らで特徴的な形をしているのが名前の由来です。
普段は深海に潜ることが多く、陸から目撃されることは少ないため、群れで行動している様子が地上から捉えられることは非常に珍しいとされています。
富山市科学博物館の主任学芸員・清水海渡さんは「富山湾にどれほど生息しているかは不明だが、日本近海には広く分布しているクジラ」と説明しています。

映像の価値と富山湾の豊かさを再発見
今回の映像が特別視される理由は、ただクジラが泳いでいるだけではなく、「群れで表面に現れ、呼吸して潮を吹く姿」が極めて鮮明に映っているからです。
富山湾はアジやイカといった海洋資源が豊富で、それらをエサとするクジラが生息する環境が整っているとされています。
清水学芸員も「この映像は富山湾の自然の豊かさを象徴している」と話し、普段何気なく見ている海の下に、驚くほど多様な生態系が広がっていることを実感させられる出来事だと語っています。
引用:TBS NEWS DIG
ネット上での反応と声
この貴重なドローン映像はYouTubeやSNS上でも公開され、
・「自然の奇跡を見た」
・「まるでドキュメンタリー映画」
・「富山湾にこんな自然があるなんて」
といった感動のコメントが寄せられています。
また、地域の観光資源としても注目されつつあり、「ツチクジラ・ウォッチング」が新たな観光の目玉になるのではという期待の声も上がっています。

まとめ
今回のツチクジラの群れの出現とその映像は、富山湾が持つ自然の豊かさと、私たちの身近にある海の奥深さを改めて教えてくれました。
ドローン技術の進化によって、こうした「ありのままの自然」が記録され、世界中に発信される時代。
富山湾の美しさと生態系の神秘が、今後さらに注目を集めることでしょう。
当記事は以上となります。
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