富山城址公園でサギが大量死:高温ストレスと営巣伐採の影響とは?

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富山市の中心部にある富山城址公園で、2025年6月下旬から7月初旬にかけて70羽を超えるサギの死骸が相次いで見つかりました。

公園内に100羽以上が住みついていたとされ、市によると高温が続いたことによるストレスが死因の可能性として挙げられています。

一方で、同時期に行われた営巣していた松の伐採との関連を懸念する声もあり、市の対応に注目が集まっています。

目次
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富山城址公園で起きたサギ大量死の概要

今回の事態は、6月28日に2羽のサギの死骸が確認されたことから始まりました。

その後、29日に3羽、30日に40羽、7月1日に6羽、2日に19羽、3日に7羽と、合計77羽が死亡していたことが確認され、市と指定管理者が回収を行っています。

公園を管理する富山市によると、鳥インフルエンザの簡易検査(6月30日実施)では陰性との結果が出ており、感染症ではない可能性が高いと見られています。

なぜサギは大量死したのか?

富山市公園緑地課は、サギが汗腺を持たないため体温調節が難しく、連日の高温がストレスになり死亡した可能性が高いと説明しています。

実際、今年の6月下旬から7月初旬にかけては全国的に猛暑が続き、野生動物への影響も懸念されていました。

また、6月23日から27日にかけて、市が苦情対応として園内の営巣中の松6本を伐採していたことも分かっています。

市は「伐採とサギの大量死に因果関係はない」としていますが、営巣環境を突然失ったことで、サギたちに更なるストレスが加わった可能性も否定できません。

自然との共生を考える

都市部の公園は、人々の憩いの場であると同時に、野生動物にとっても貴重な生息地です。

しかし、今回のように人間の生活環境と野生動物の営巣・繁殖が重なると、騒音・臭い・フン害などのトラブルが発生しやすくなります。

このような問題に対しては、長期的視点での管理計画や専門家の意見を取り入れた自然共生策が求められています。

都市と野生動物がうまく共存するためには、感情的な対応ではなく、科学的根拠に基づく判断が不可欠です。

ネット上での反応と声

ネット上では、

・「急に木を切ったせいでは?」

・「こんなに死ぬのは異常」

・「環境破壊では?」

といった市の対応に疑問を呈する声が多く見られました。

一方で、

・「臭いや鳴き声で困っていたのも事実」

として、住民側の事情に理解を示す意見もあります。

市民の間では、

・「伐採の前にもっと丁寧な説明があってもよかったのでは」

という意見もあり、今後の情報開示のあり方も課題となりそうです。

まとめ

今回の富山城址公園でのサギ大量死は、自然環境の変化と人間活動の両面が関わった複合的な事象と言えるでしょう。

高温によるストレスが主な原因とされていますが、営巣伐採との関連性についても市民の間では疑念が残っています。

都市に暮らす人達が、どのように自然と向き合い、共存していくかを今1度考えるきっかけとして、このニュースは重要な意味を持っているのではないでしょうか。

当記事は以上となります。

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