2025年夏、富山市中心部の富山城址公園でサギの大量死が確認され、地域住民や専門家の間で大きな波紋を呼んでいます。
6月下旬から7月下旬までに、100羽を超えるサギの死骸が確認され、その原因は未だ特定されていません。
環境省や市による調査が進む中、市民からは不安の声が上がっています。
当記事では、サギ大量死の概要や発見状況、専門家の見解などについて深掘りします。
サギ大量死の概要と発見状況
富山市によると、富山城址公園に営巣していたサギが相次いで死亡し、7月25日までに確認された死骸の数は計107羽にのぼりました。
最初に死骸が発見されたのは6月28日で、その後も連日新たな死骸が見つかり、特に6月30日には1日で40羽もの死骸が確認されました。
死んだサギは公園の堀沿いのマツやサクラの上に巣を作っていた個体が多く、巡回中の業者が発見し、市に報告。
市の要請を受けた環境省が調査を進めた結果、鳥インフルエンザウイルス、ニューカッスル病、ウエストナイル熱など、主要なウイルス性感染症の関与は否定されました。
引用:読売新聞 オンライン
暑さ・伐採・水の入れ替え作業との関係
市公園緑地課は、連日の猛暑によるストレスが影響した可能性を示唆しています。
富山地方気象台のデータによると、6月28日から7月24日の間、最高気温は28.8度から36.9度で推移。
40羽の死骸が確認された6月30日は34.9度を記録しました。
加えて、公園内では6月23日から27日にかけてフンや鳴き声による苦情対応のため、6本のマツが伐採され、サギの営巣環境が急変しました。
また、同時期に堀の水の入れ替え作業が実施され、銅イオンを投入後、6月28日から再び水が入れられました。
これらの環境変化がサギにどのような影響を与えたのか、現在も因果関係は不明のままです。
専門家の見解と他の鳥類との比較
千葉県・我孫子市にある鳥の博物館の脇水徳之学芸員は、「暑さが原因であれば、他の鳥も同様に死んでいるはずで、サギだけが大量死するのは不可解」と述べています。
過去には台風や悪天候、感染症、農薬の影響などによって野鳥が大量死した事例がありますが、今回のようなサギのみの大量死は「異例」とされています。
脇水氏は、死んだサギの解剖・病理学的検査を通じた詳細な原因究明が必要だと強調しています。
今後の調査結果が待たれます。
ネット上での反応と声
ネット上では、
・「怖すぎる」
・「他の生き物に影響は?」
・「早く原因が知りたい」
といった声が多く見られ、市民の不安は高まっています。
近隣住民の高校生も、
・「サギが100羽も死ぬなんて怖い。他の動物にも影響が出るかもしれない」
と話しており、早急な原因解明と情報公開が求められています。
一方で、
・「気候変動の影響では?」
・「人為的な環境変化が影響しているのでは」
といった、様々な憶測も飛び交っており、関心の高さがうかがえます。

まとめ
富山城址公園でのサギ大量死は、異例かつ深刻な自然現象であり、その背景には複数の環境的・人為的要因が絡んでいる可能性があります。
現時点では感染症の可能性は低いものの、暑さや生息環境の急激な変化がストレスとなった可能性も否定できません。
今後、環境省や自治体による詳細な調査と原因解明が期待されるとともに、再発防止策の検討と市民への情報提供が求められています。
当記事は以上となります。


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